会長 井上 勝次 (愛媛大学大学院 循環器・呼吸器・腎高血圧内科学准教授) |
この度2020年10月10日に開催致します日本超音波医学会第30回四国地方会学術集会/第19回四国地方会講習会の大会長を拝命した愛媛大学の井上勝次です。伝統ある本学会の開催にあたり、まずCOVID-19感染拡大を受けて多くの方々が感染予防、治療に努力されていることに感謝を申し上げたいと思います。
超音波医学は私が研修医の頃に最も心を動かされた学問であり、臨床を行う上での強力なサポーターです。超音波検査法は日常臨床に欠かせない非侵襲的検査法であり、救急の場でもベッドサイドでも迅速に、繰り返し行うことが可能です。私は主に循環器内科診療を担当しておりますが、心エコー図検査の動画像から病態解明、治療法のヒントを得ています。
本学会のテーマを考える時、私は「超音波医学に感謝」しか思いつきませんでした。超音波医学によって多くの方々と知り合うことが出来きました。超音波医学を通じて多くの病態生理学の理解が深まりました。そして経カテーテル的大動脈弁置換術や僧帽弁クリップ術などの新しい治療法にも超音波医学はフレンドリーに対応しています。
現在コロナウイルス感染の終息が見通せないため、オンラインを活用した学会の開催を行うことと致しました。超音波医学は進歩しております。本学会が少しでもその進歩の一助になれば今回開催出来たことは本当に良かったと振り返ることが出来ると思っています。難しい状況が続いておりますが皆様の1日でも早い生活の安定を切に願っております。近い将来には温暖で自然豊かな愛媛県で皆様とお会いできることを楽しみにしております。
2020年8月22日
愛媛大学大学院 循環器・呼吸器・腎高血圧内科学准教授
井上勝次